2014年 2月句会     2月 23日

石垣の隙の日溜り冬すみれ     政信  

青枝の脈々と打つ梅開く      恵子

蠟梅を折りくれしひと母に似て   益

純真な空の水色春休み       志津代

春氷幾何学模様やや崩れ      弥生

その音の遠く近くに雪卸す    幸子

春浅し道はひとすじ法起寺へ    珠恵

雛雪洞座敷の隅に亡き父も     惇子

カフェオレの渦さへ春の愁ひかな  和代

春寒や生簀の底に揺るる鰭      香代

梅の香や阿修羅は夜も目を開き   紀子

安珍を追へるが如く野火猛る    一



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