2017年  3月 句会    3月 26日

古草を啄む鶉一羽のみ      珠恵

和箪笥のすっと開きて雛納め   政信

置き去りのサッカーボール下萌ゆる幸子 

春驟雨登大路にひと消えて    益

妹のこぶしの中の花菫      弥生 

篁の音の高さも余寒かな     弘子

ひとりの夜グラスに梅の花浮かべ 惇子

蕨摘む人のあとにも一二本    トヨ子

惜春や楼門の影緋鯉過ぐ     紀子

花冷えの白雲谷を覆ひけり    一







畷句会 メインページ