2017 年 7 月号





2017年  7 月 句会    7月 23日

亡き夫の声のうするる胡瓜もみ  弘子

群雀の一羽は白し夏盛り     惇子

すだれ巻き御蓋の山に対ひたる  珠恵 

ひとりゐて羽音の告ぐる初秋かな 恵子

カブトエビ見る兄妹青田風    弥生 

眼をこらす対岸べりの初蛍    幸子

木苺を含みて淡き少女の日    益

朝蝉の声に聴覚確かなり     政信

釣鐘の細身白雨に包まるる    紀子

百日紅ここにもひとり住まひかな トヨ子

涼しくてときどき耳を掻く赤子   一







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