2017 年 11 月号
2017年 11 月 句会 11月 26日
冬を透く壜など描きてひとりの日 弥生
美しきガラシャの像へ冬の雨 幸子
着ぶくれて水平線の紺とのみ 珠恵
冬の雨弾きて光るレールかな 益
漂ふは巨船一隻冬の雲 惇子
落葉手に子は呼び合ひて空晴れて 弘子
綿虫や壁に羽衣天女像 トヨ子
恋めきて木の葉時雨の坂をゆく 政信
冬晴れの木々にこころをあづけつつ紀子
木の実降るこの惑星の優しさよ 一
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