2020年  1月 句会  1月26日



白玉の雫の椿ひとつかな     益

年新た伎芸天女の横顔も     珠恵 

初雪に紅の小貝を貰いしこと  ゆみ子

カーペット緋色は孤独かさねつつ   弥生

混浴の中の一人に冬銀河       政信

日溜まりに思いがけずの返り花    幸子 

竹林の直立すべて寒に入る      弘子

顔見世や尼僧の贔屓仁左衛門     惇子

常のごとほぐす筆先初雀       節子

北岳も火の見櫓も年新た       紀子 

神山の神の日差しに柿すだれ     和代

子を探すやうに風来る水仙花     虚人

笹鳴きやフォークはすべて四本指   一





 




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